父の梅干し
梅の季節ですね。
赤紫蘇と一緒にお店に並んでいるのを見かけるようになりました。
父が作った梅干し。
去年は作ってなかったから2年前のもの。
私が小さい頃は祖母が作っていて、
そのあとは定年した父がほぼ毎年作ってました。
料理は全くしないのに、梅干しだけは作る。
これが結構おいしい。
おにぎりの具としても使いますが、
食べすぎ、飲みすぎで胃がもたれた時とか、お腹の具合が悪い時とか、
一粒食べてしばらくすると、なんだかすっきりしてくる。
我が家ではちょっとした常備薬。
その梅干しもあと少し。
この春、父が他界しました。
40代半ばに大きな病気にかかり、それと付き合いながら私たちを育ててくれました。
役に立てなかったけど、栄養士の資格を取ったきっかけは父の病気でした。
初七日が過ぎた頃、中学生の甥っ子が、
「おじいちゃんの梅干し、僕が作る。」
「でも作り方聞いてないんだよね。」 と姉に話していたそうです。
そうだね、だれひとり梅干しの作り方教わってなかったよね。
毎年、塩分濃度を調整しながら作っていた父。
多分、同じ材料で私が作ったとしても、この梅干しはできないだろうな。
ひと粒、ひと粒、大切に食べよう。
暴飲暴食も控えるね。